2020年8月20日木曜日

所求・所帰・去行⑯(倶会一処)

「極楽は心の中にある」と説く宗派もあります。

 

その宗派はその方向で自らの心を浄める修行をします。

 

浄土宗の教えは「極楽が本当にある!」という

 

「信」を育てていきます。

 

「信」が育てば心に安らぎが得られます。

 

阿弥陀仏は

 

「我が名を呼ぶ者を必ず極楽浄土に迎え取るぞ」

 

と誓われました。

 

これが「阿弥陀仏の本願」です。

 

仏の誓いに嘘があろうはずがありません。

 

ですから「南無阿弥陀仏」と称える者が

 

極楽浄土に往生することは100%間違いないことなのです。

 

阿弥陀経には「倶会一処(くえいっしょ)」の教えが

 

説かれています。

 

「倶会一処(くえいっしょ)」とは

 

「共に一つの所で会う」ということです。

 

「一つの所」とはもちろん「極楽浄土」です。

 

どんなに親しくとも、

 

時を同じくして極楽へ往くことは稀です。

 

年老いた人から先に往くとも限りません。

 

無常だからです。

 

でも念仏者は「死んだらおしまい」ではありません。

 

念仏の教えを信じ、念仏を称える者は

 

命終わる時に必ず極楽浄土へ往生します。

 

そして残った人もまた極楽浄土への往生を目指し、

 

念仏を称え、いずれの時には同じ極楽浄土で

 

必ず再会することができます。

 

極楽は念仏称える者が100%往ける所ですから、

 

100%再会できます

 

だから行き先を「極楽浄土」にはっきりと定めて

 

念仏を続けるのです。