今までは序章、ここからは本章にあたるところです。
(本文)
無上甚深微妙法
(む じょうじんじん み
みょうほう)
百千万劫難遭遇
(ひゃくせんまんごうなんそうぐう)
我今見聞得受持
(がこんけんもんとくじゅじ)
願解如来真実義
(がんげにょらいしんじつぎ)
(書き下し)
無上甚深微妙(むじょうじんじんみみょう)の法は、
百千万劫(ひゃくせんまんごう)にも
遭(あ)い遇(あ)うこと難(かた)し。
われ今、見聞(けんもん)し
受持(じゅじ)することを得たり。
ねがわくは如来(みょらい)の
真実義(しんじつぎ)を解(げ)したてまつらん。
(現代語訳)
この上なく深くすぐれたみ教えには
とてつもなく長い年月を経たとしても
出会うことは難しいのです。
私は今、そのみ教えを受け取ることができました。
仏さまが説かれる真実の意味を
心の底から解りたいと願います。