2020年8月7日金曜日

所求・所帰・去行㉙(選択)

数ある修行方法の中で、

 

阿弥陀さまはお念仏の行をお選びになりました。

 

これを「選択(せんちゃく)」といいます。

 

ですから浄土宗の「念仏」はただの「念仏」ではありません。

 

「本願念仏(ほんがんねんぶつ)」です。

 

そしてただの「本願念仏(ほんがんねんぶつ)」

 

ではありません。

 

選択本願念仏(せんちゃくほんがんねんぶつ)」なのです。

 

こちらが選ぶ前に

 

阿弥陀仏によって選択されて本願とされた

 

お念仏なのです。

 

お釈迦さまはたくさんの教えと修行方法を説かれましたが、

 

お釈迦さまの本意は「すべてを救う」ことにあるでしょう。

 

それならば、難しい方法ではなく、

 

「誰もが救われる教え」でなくてはなりません。

 

それこそが「お念仏」です。

 

ですから法然上人は、お釈迦さま

 

阿弥陀さまと同様に数ある行の中から

 

「お念仏を選択(せんちゃく)された」と説かれます。

 

また、阿弥陀経の中で数々の仏さま「諸仏(しょぶつ)」が

 

「お念仏の教えこそ間違いない」と証明されています。

 

 

諸仏証誠

https://hourinji.blogspot.com/2020/07/blog-post_16.html

 

 

つまり「諸仏もお念仏を選択(せんちゃく)された

 

ということになります。

 

法然上人の主著

 

『選択本願念仏集(せんちゃくほんがんねんぶつしゅう)』

 

阿弥陀さま、お釈迦さま、諸仏がお念仏を

 

「選択(せんちゃく)」されたことを著された書物なのです。