江戸時代に徳本(とくほん)上人という
念仏行者がおられました。
自らたくさんのお念仏を称え、
全国各地へ赴いて、多くの人にお念仏を勧められました。
また、独特の書体でお名号(みょうごう)を書き、
それが今もあちこちに石碑となって残っています。
※お名号…南無阿弥陀仏のこと
その徳本行者のお弟子が、徳本行者のお名号の周りに
○を千個つけて、念仏を千遍称えるごとに、
その○を一つ塗りつぶすように人々に勧めました。
千遍称えるごとに○が塗りつぶされ、
その○千個がすべて塗りつぶされた時には、
百万遍の念仏を称えたことになります。
お念仏を習慣づけるための
素晴らしいアイデアではありませんか。
法輪寺のお檀家さんには、
千遍というとあまりにハードルが高いので、
百遍称えるごとに○を一つ塗りつぶすように
勧めています。
徳本上人の念仏相続記録用紙のダウンロードはコチラ
↓
https://drive.google.com/file/d/19shwEhwtUalIZ1m7Kl-ACzCVOcH1-ym1/view?usp=sharing
あるお檀家さんはこうおっしゃいます。
「この念仏記録帳があるおかげで、
途切れずに続けることができています」
ある方は記録帳を冷蔵庫にマグネットで
貼り付けておられます。
その方はお念仏を称えつつ
お料理や洗い物をして、晩ご飯の
片付けが終わった後に記録するのだそうです。
どうか皆さんもお念仏が続くように工夫して下さい。
そして、「こんな方法でやると続き易いですよ」と
情報交換などしていただいたら有り難いですね。
そのような工夫を続けていると
自然とお念仏が癖付きます。
そうなるとしめたものです。
気がつけば「南無阿弥陀仏」と称えている。
そして自らの口から自然にお念仏が
出ていることに気づいたときに
「いつも阿弥陀様は私をご覧下さっている」と
悦びが沸き起こるのです。
このような日常的な普段の念仏を
「尋常行儀(じんじょうぎょうぎ)」といいます。