2021年1月27日水曜日

三種行儀(さんしゅぎょうぎ) ⑤ 尋常行儀(じんじょうぎょうぎ)その四

江戸時代に徳本(とくほん)上人という


念仏行者がおられました。


自らたくさんのお念仏を称え、


全国各地へ赴いて、多くの人にお念仏を勧められました。


また、独特の書体でお名号(みょうごう)を書き、


それが今もあちこちに石碑となって残っています。

               ※お名号…南無阿弥陀仏のこと


その徳本行者のお弟子が、徳本行者のお名号の周りに


○を千個つけて、念仏を千遍称えるごとに、


その○を一つ塗りつぶすように人々に勧めました。


千遍称えるごとに○が塗りつぶされ、


その○千個がすべて塗りつぶされた時には、


百万遍の念仏を称えたことになります。


お念仏を習慣づけるための


素晴らしいアイデアではありませんか。


法輪寺のお檀家さんには、


千遍というとあまりにハードルが高いので、


百遍称えるごとに○を一つ塗りつぶすように


勧めています。



徳本上人の念仏相続記録用紙のダウンロードはコチラ

            ↓

https://drive.google.com/file/d/19shwEhwtUalIZ1m7Kl-ACzCVOcH1-ym1/view?usp=sharing



あるお檀家さんはこうおっしゃいます。


「この念仏記録帳があるおかげで、


途切れずに続けることができています」


ある方は記録帳を冷蔵庫にマグネットで


貼り付けておられます。


その方はお念仏を称えつつ


お料理や洗い物をして、晩ご飯の


片付けが終わった後に記録するのだそうです。


どうか皆さんもお念仏が続くように工夫して下さい。


そして、「こんな方法でやると続き易いですよ」と


情報交換などしていただいたら有り難いですね。


そのような工夫を続けていると


自然とお念仏が癖付きます。


そうなるとしめたものです。


気がつけば「南無阿弥陀仏」と称えている。


そして自らの口から自然にお念仏が


出ていることに気づいたときに


「いつも阿弥陀様は私をご覧下さっている」と


悦びが沸き起こるのです。


このような日常的な普段の念仏を


「尋常行儀(じんじょうぎょうぎ)」といいます。