2021年6月6日日曜日

仏説阿弥陀経⑤

 (本文)


長老舎利弗(ちょうろうしゃりほつ)、


摩訶目犍連(まかもっけんれん)、


摩訶迦葉(まかかしょう)、


摩訶迦旃延(まかかせんねん)、


摩訶倶絺羅(まかくちら)、


離婆多(りはだ)、周利槃陀伽(しゅりはんだか)、


難陀(なんだ)、阿難陀(あなんだ)、


羅睺羅(らごら)、憍梵波提(きょうぼんはだい)、


賓頭盧頗羅堕(びんづるはらだ)、


迦留陀夷(かるだい)、


摩訶劫賓那(まかこうひんな)、


薄拘羅(はくら)、阿㝹楼駄(あぬるだ)、


かくの如きらの諸もろの大弟子なり。




(現代語訳)


長老の舎利弗(しゃりほつ)はじめ、


摩訶目犍連(まかもっけんれん)、


摩訶迦葉(まかかしょう)、


摩訶迦旃延(まかかせんねん)、


摩訶倶絺羅(まかくちら)、


離婆多(りはだ)、周利槃陀伽(しゅりはんだか)、


難陀(なんだ)、阿難陀(あなんだ)、


羅睺羅(らごら)、憍梵波提(きょうぼんはだい)、


賓頭盧頗羅堕(びんづるはらだ)、


迦留陀夷(かるだい)、


摩訶劫賓那(まかこうひんな)、


薄拘羅(はくら)、阿㝹楼駄(あぬるだ)


などの多くのお弟子たちである。






(解説)


「長老」というのは、


お年寄りという意味ではありません。


修行僧の尊称であり、徳が高く出家年数の


長い僧侶のことをいいます。


本来僧侶の間には上下がありません。


ただ、集団生活をするときに順序をその都度


決めるのは非効率なので、


一定に決めておく必要があります。


そこで仏教では「出家年数の長さ」を基準にしました。


僅かな時差でも先に出家した者が序列は上になるのです。


ここに出てくる十六人の阿羅漢は、


千二百五十人のお弟子の中でも


出家年数が長い長老ばかりです。


舎利弗尊者(しゃりほつそんじゃ)は智慧第一、


目連尊者(もくれんそんじゃ)は神通第一と、


釈尊も彼らの徳を認めておられました。