5月後半のことば
与うる者に功徳(くどく)は増す
「他者に何かを与えると、自分に良い報いが返ってくる」仏教には、そんな教えがあります。
私たちはつい「少しでも得をしたい」と考えがちです。仏教ではこのむさぼる心を「貪(とん)」と呼び、人を苦しめる煩悩の一つと捉えます。
「家族のために家事をしたのに、感謝されない」
「楽しみにしていたお弁当が、売り切れている」
「会議で自分の意見が、なかなか通らない」
思い通りにならない現実に直面したとき、私たちの心は乱れ、怒りや悲しみが生まれます。こうした「欲求」が満たされない状態こそが、苦しみの正体です。
この苦しみを手放す方法があります。それが「布施(ふせ)」です。
布施とは、物やお金を与えることだけではありません。電車で席を譲る。家族に「ありがとう」と伝える。出会った人に笑顔を向ける。こうした小さな行いも、すべて立派な布施です。
誰かのために行動することで、私たちは自己中心的な欲から解き放たれます。他者を喜ばせる行いは、巡り巡って、あなた自身の心を穏やかにしてくれるはずです。
今日から少しだけ、周りに「与える」生活を始めてみませんか。