2020年9月21日月曜日

浄土宗のおつとめ㉓(摂益文〈しょうやくもん〉その二)

阿弥陀さまは「すべての者を救い取ろう」と

 

「本願(ほんがん)」を建ててくださいました。

 

「本願(ほんがん)」は四十八項目あります。

 

それらを「どんな仏になるのか」

 

「どんな浄土をつくるのか」

 

「どうやって人々を救うのか」

 

という三つに分類することができます。

 

実はその三つ目、

 

「どうやって人々を救うのか」を

 

はっきりと示されている点が

 

とても有り難いことなのです。

 

浄土は無数にありますが、そこに行く方法が

 

明確に示されているのは「極楽浄土」だけです。

 

四十八の本願の中、第十八願には「阿弥陀仏」が

 

「我が名を呼ぶ者を救う」と表明なさっています。

 

「阿弥陀仏の名を呼ぶ」つまり「南無阿弥陀仏」と

 

称える者が極楽浄土へ行けるのです。

 

「名を呼ぶ」という「誰もができること」を

 

救いの条件にしてくださったのは、

 

阿弥陀仏が「すべての者を救いたい」からです。

 

その阿弥陀仏の「救いたい!」が「光明」です。

 

光明は十方世界を照らしてくださいます。

 

「救われたい者はいないか?!」と

 

見回してくださっているのです。

 

その「救われたい者」が誰でもできるのが

 

「南無阿弥陀仏」の「お念仏」です。