阿弥陀さまは「すべての者を救い取ろう」と
「本願(ほんがん)」を建ててくださいました。
「本願(ほんがん)」は四十八項目あります。
それらを「どんな仏になるのか」
「どんな浄土をつくるのか」
「どうやって人々を救うのか」
という三つに分類することができます。
実はその三つ目、
「どうやって人々を救うのか」を
はっきりと示されている点が
とても有り難いことなのです。
浄土は無数にありますが、そこに行く方法が
明確に示されているのは「極楽浄土」だけです。
四十八の本願の中、第十八願には「阿弥陀仏」が
「我が名を呼ぶ者を救う」と表明なさっています。
「阿弥陀仏の名を呼ぶ」つまり「南無阿弥陀仏」と
称える者が極楽浄土へ行けるのです。
「名を呼ぶ」という「誰もができること」を
救いの条件にしてくださったのは、
阿弥陀仏が「すべての者を救いたい」からです。
その阿弥陀仏の「救いたい!」が「光明」です。
光明は十方世界を照らしてくださいます。
「救われたい者はいないか?!」と
見回してくださっているのです。
その「救われたい者」が誰でもできるのが
「南無阿弥陀仏」の「お念仏」です。