2020年11月3日火曜日

一紙小消息(いっしこしょうそく)㉓善導大師のおっしゃる通りに

「信じてもなお信ずべきは、必得往生の文なり」

 

「必得往生(ひっとくおうじょう)」は

 

善導大師のお言葉です。

 

「阿弥陀仏は今現在、極楽におられて


仏となっておられる。


阿弥陀仏が建てられた


四十八の本願はすべて成就されたのだ。


だから、私たちが南無阿弥陀仏と


称えれば、必ず往生できるのだ」

 

というお言葉の最後、

 

「必ず往生できるのだ」が、

 

「必得往生(ひっとく往生)」に当たるところです。

 

法然上人は、

 

「偏(ひとえに)善導一師(ぜんどういっし)による」

 

とおっしゃっています。

 

お釈迦さまが説かれた、『浄土三部経』を

 

善導大師の目線を通して理解するのが、

 

浄土宗の教えです。

 

『一紙小消息(いっしこしょうそく)』の

 

最後には

 

「悦ぶべし」「報ずべし」「頼むべし」「信ずべし」

 

という四つの「べし」で締めくくられています。

 

本願に遭えたことを「悦ぶべし」

 

仏さまに「報ずべし」

 

本願を「頼むべし」

 

善導大師のお言葉を「信ずべし」です。

 

これが結論なのです。

 

(一紙小消息の項おわる)