2021年1月24日日曜日

三種行儀(さんしゅぎょうぎ) ⑧ 尋常行儀(じんじょうぎょうぎ)その七

お仏壇の前や本堂ではしっかりと


声に出してお念仏をお称えください。


しかし道を歩く時や人前で


「なーむあーみだーぶ」と


大きな声で称えるのは憚られることでしょう。

                                            

そのようなことに関しても、


法然上人は考えて下さっています。


そういうときは「我が耳に聞こゆるほど」と仰っています。


有り難いですね。


江戸時代に活躍された法洲(ほうじゅう)上人は、


「舌の動く程度」とも仰っています。


心の中だけではなく、身体がちゃんと動いているのです。


実際にやってみればわかりますが、


心の中で称える念仏は、いつの間にか消えてしまいますが、


舌が動いていたら消えずに続けることができます。


一人でいる時や人前では、舌が動く程度でも構いませんが、


できるだけお念仏を継続できるようにしましょう。


「続ける」ということが大切なのです。