お仏壇の前や本堂ではしっかりと
声に出してお念仏をお称えください。
しかし道を歩く時や人前で
「なーむあーみだーぶ」と
大きな声で称えるのは憚られることでしょう。
そのようなことに関しても、
法然上人は考えて下さっています。
そういうときは「我が耳に聞こゆるほど」と仰っています。
有り難いですね。
江戸時代に活躍された法洲(ほうじゅう)上人は、
「舌の動く程度」とも仰っています。
心の中だけではなく、身体がちゃんと動いているのです。
実際にやってみればわかりますが、
心の中で称える念仏は、いつの間にか消えてしまいますが、
舌が動いていたら消えずに続けることができます。
一人でいる時や人前では、舌が動く程度でも構いませんが、
できるだけお念仏を継続できるようにしましょう。
「続ける」ということが大切なのです。