2021年3月10日水曜日

下品下生(げほんげしょう) ① どんな悪人でも救われる?!

浄土宗の教えは


「凡夫(ぼんぶ)が極楽浄土へ往生する」


ための教えです。


また「どんな悪人でも極楽浄土へ


往生することができる」と説かれます。


そう聞いて「それならどんなに悪いことを


してもいいじゃないか」と考える人が


昔からたくさんいました。


でもそんな意味であるはずがありません。


このことは以前


「所求(しょぐ)・所帰(しょき)・去行(こぎょう)」


の項に書きました。



所求(しょぐ)・所帰(しょき)・去行(こぎょう)

https://hourinji.blogspot.com/2020/08/blog-post_20.html




この「どんな悪人でも救われる」ということは、


浄土三部経の中


『観無量寿経(かんむりょうじゅきょう)』の


最後に説かれます。


仏教における代表的な罪である


「十悪(じゅうあく)」「五逆(ごぎゃく)」の


罪人が救われるというのです。


誤解を招く箇所でありながら、


とても重要なところですので、


法輪寺のお経本にはこの


『観無量寿経(かんむりょうじゅきょう)』の


「下品下生(げほんげしょう)」を載せています。


今回よりこの『観無量寿経(かんむりょうじゅきょう)』の内、


「下品下生(げほんげしょう)」から最後までをご紹介いたします。


尚、本文は浄土宗発行の


『浄土宗聖典』第一巻を、


現代語訳は


『【現代語訳】浄土三部経』浄土宗総合研究所編


を参考にしました。