2021年4月26日月曜日

真身観文(しんじんがんもん)⑤

(本文)


眉間の白毫(びゃくごう)は右に旋(めぐ)って


婉転(おんでん)せり。


五須弥山(ごしゅみせん)の如し。




(現代語訳)


眉間にある白毫(びゃくごう)は、


右回りに巻いていて、「須弥山(しゅみせん)を


五つ合わせたほどの大きさ」と表現されているのです。




(解説)


仏さまのお姿で私たちと異なる箇所の一つに


眉間の白毫(びゃくごう)があります。


眉間の点は飾りでもなければホクロでもありません。


白く長い毛が右に巻いて、眉間に収まっているのです。


その大きさが、「須弥山(しゅみせん)を


五つ合わせたほど」だというのです。


「須弥山(しゅみせん)」とは


古代インドの世界観で、


世界の中央にそびえるとされる大きな山の名前です。


須弥山の大きさもとてつもない数字で表されていますが、


ただ「大きな山五つ分」というだけでも十分でしょう。


そんな大きさの「白毫(びゃくごう)」が


眉間に収まっているというのですから、


阿弥陀さまのお顔もお身体もとてつもなく


大きいことがイメージできます。