「釈尊は善きかな、我が教えに随って
生死を離ると知見し給い」
『観無量寿経』の最後に、お釈迦さまは、
阿難さまというお弟子に、
「阿弥陀仏の念仏の教え」を、
「はるか後の世まで、しっかり伝えよ!」
と、託しておられます。
また、『阿弥陀経』では、
阿弥陀仏と極楽浄土のことが説かれ、
「念仏を称えることによって極楽へ往生できる」
ことが示された後に、
お釈迦さまは、お弟子の舎利弗(しゃりほつ)さまに、
「私はこのような素晴らしい利益(りやく)を
知っているから、こうやって教えを説いているのだよ」
とおっしゃっています。
「このような素晴らしい利益(りやく)」とは、
「お念仏を称えるだけで、極楽へ往生することができる」
ということなのです。
ですから、「お念仏を称える」ことは、
「お釈迦さまの教えに随った行為」、
「随順仏教(ずいじゅんぶっきょう)」なのです。
「出世の本懐」