(本文)
軽重(きょうじゅう)の義は
心(しん)に在り、縁に在り、
決定(けつじょう)に在りて、
時節の久近(くごん)・多少には在らず。
(現代語訳)
軽いか重いかを量るには
「心(しん)に在り」「縁に在り」
「決定(けつじょう)に在り」という
三つの理論によるのであって、
時間の長短や多少にあるのではないのです。
大悪人が積んできた罪業(ざいごう)と、
臨終間際に大悪人が称えた念仏の業の
重さを秤にかけます。
その量り方は三つの理論に基づいて行われます。
「在心(ざいしん)」「在縁(ざいえん)」
「在決定(ざいけつじょう)」の三つです。