2021年3月22日月曜日

三義校量(さんぎきょうりょう) ⑥ 在心(ざいしん)・在縁(ざいえん)・在決定(ざいけつじょう)

(本文)


軽重(きょうじゅう)の義は


心(しん)に在り、縁に在り、


決定(けつじょう)に在りて、


時節の久近(くごん)・多少には在らず。




(現代語訳)


軽いか重いかを量るには


「心(しん)に在り」「縁に在り」


「決定(けつじょう)に在り」という


三つの理論によるのであって、


時間の長短や多少にあるのではないのです。





大悪人が積んできた罪業(ざいごう)と、


臨終間際に大悪人が称えた念仏の業の


重さを秤にかけます。


その量り方は三つの理論に基づいて行われます。


「在心(ざいしん)」「在縁(ざいえん)」


「在決定(ざいけつじょう)」の三つです。


4月後半のことば

4月後半のことば 「念死念仏」   この言葉は、浄土宗の第二祖・聖光上人のお言葉です。  「常に死を見据え、念仏を称えよ」という教えを説かれたものです。人は誰しも、死がいつ訪れるかわからないことを知っています。それにもかかわらず、死が「今この瞬間」に訪れる可能性を意識することは少...