2021年4月12日月曜日

真身観文(しんじんがんもん)⑲

 (本文)


無量寿仏(むりょうじゅぶつ)を見たてまつる者は、


すなわち十方(じっぽう)無量の諸仏を見たてまつる。


無量の諸仏を見ることを得(う)るが故に、


諸仏現前に授記(じゅき)したまう。




(現代語訳)


阿弥陀仏を観る者は、


すぐにあらゆるところにおられる


数え切れないほど多くの仏さまを


観ることになるでしょう。


数え切れないほど多くの仏さまを


観ることができるので、


仏さま方が目の前に現れて、


「未来には間違いなく仏になる」と


予言を授けてくださいます。




(解説)


仏さまが修行者に「お前は必ず将来仏になるぞ」と


「成仏の確約」を与えることを


「授記(じゅき)」といいます。


仏さまにお墨付きをいただけるのですから、


もし授記を与えられたら


これ以上の喜びはありません。


私たちはまずお念仏を称え、


極楽浄土へ往って阿弥陀さまと


対面させていただきましょう。


極楽へ往けば、将来の成仏は確定です。


ですから、私たちは「極楽浄土へ往きたい!」


と願い、南無阿弥陀仏と称えることで、


授記を与えられるのと変わらない


ご褒美をいただくことになるのです。