(本文)
無量寿仏(むりょうじゅぶつ)を見たてまつる者は、
すなわち十方(じっぽう)無量の諸仏を見たてまつる。
無量の諸仏を見ることを得(う)るが故に、
諸仏現前に授記(じゅき)したまう。
(現代語訳)
阿弥陀仏を観る者は、
すぐにあらゆるところにおられる
数え切れないほど多くの仏さまを
観ることになるでしょう。
数え切れないほど多くの仏さまを
観ることができるので、
仏さま方が目の前に現れて、
「未来には間違いなく仏になる」と
予言を授けてくださいます。
(解説)
仏さまが修行者に「お前は必ず将来仏になるぞ」と
「成仏の確約」を与えることを
「授記(じゅき)」といいます。
仏さまにお墨付きをいただけるのですから、
もし授記を与えられたら
これ以上の喜びはありません。
私たちはまずお念仏を称え、
極楽浄土へ往って阿弥陀さまと
対面させていただきましょう。
極楽へ往けば、将来の成仏は確定です。
ですから、私たちは「極楽浄土へ往きたい!」
と願い、南無阿弥陀仏と称えることで、
授記を与えられるのと変わらない
ご褒美をいただくことになるのです。