2020年7月6日月曜日

浄土三部経⑪(平等の慈悲)

極楽へ往生したいならば、

ただ阿弥陀さまの本願を信じて

声に出してお念仏をお称えするだけです。

決して難しいことではありません。

誰もができる行なのです。

誰もができる行でありながら、

極楽行き最も勝れた行なのです。



京都伏見光照寺住職 
池上良賢上人筆
『仏説無量寿経』




極楽の主である阿弥陀さまが

「念仏称える者を救う」と約束されたわけですから。

すべてのご修行の功徳が収まっているのですから。

誰もができる行をご用意下さったのは、

阿弥陀様のお慈悲によるものです。

平等のお慈悲です。

すべての者を救ってやりたいと

お慈悲を注いで下さっているのです。

私達を救うために法蔵菩薩さまは

髪の毛が伸びきってしまうほど悩んで下さいました。

それを裏返せば、そのぐらい私達は

救われがたい存在であるということです。

その救われがたい私達を救ってやろうと、

一切の差別なしにお慈悲を

注いで下さっているのです。

12月後半のことば 自分の罪に気づいたら…

 12月後半のことば 「雪のうちに 仏の御名を称うれば 積もれる罪ぞ やがて消えぬる」     法然上人                    しんしんと降る雪は、一粒はか弱くても、積もれば景色を一変させ、道さえ塞いでしまいます。私たちの心に積もる「罪」も、これに似ています。  ...