2020年11月30日月曜日

五種正行(ごしゅしょうぎょう)⑪選択(せんちゃく)

数ある修行方法の中、

 

阿弥陀さまが選ばれた行がお念仏です。

 

「今の世には念仏が一番」

 

とお釈迦さまもお選びになりました。

 

数々の仏さま方も、

 

「阿弥陀さまについていけば間違いない!」

 

とお念仏を選んで下さいました。

 

これを「選択(せんちゃく)」といいます。

 

阿弥陀さまが選択(せんちゃく)し、

 

お釈迦さまが選択(せんちゃく)し、

 

諸仏も選択(せんちゃく)して下さったのが

 

南無阿弥陀仏のお念仏です。

 

阿弥陀さま、お釈迦さま、諸仏が

 

選択(せんちゃく)された行ですから、

 

「正定の業(しょうじょうのごう)」である

 

「口称正行(くしょうしょうぎょう)」が

 

五種正行(ごしゅしょうぎょう)の中心となるのです。

2020年11月29日日曜日

五種正行(ごしゅしょうぎょう)⑫助業(じょごう) その一

「口称正行(くしょうしょうぎょう)は唯一、

 

「これをするだけで極楽浄土へ往ける行(ぎょう)」です。

 

南無阿弥陀仏と称えれば必ず極楽へ往けます。

 

だからこれだけをしていればいいのです。

 

極楽へ往きたいと思って、

 

南無阿弥陀仏と称えていればいいのですから、

 

「お仏壇、仏像、お位牌を祀ること」は、

 

極楽往きの絶対条件ではありません。

 

ところが、お仏壇がなければ、

 

とてもお念仏が称えにくいことでしょう。

 

お仏壇の前でこそお経を称えますし、

 

お仏壇を拝んで極楽を想像します。

 

阿弥陀さまのお像があり、その元でご修行される、

 

先に往生された方々を表すお位牌があります。

 

仏像やお位牌を拝んで、

 

極楽や阿弥陀さまに心を向けるのです。

 

阿弥陀仏像に礼拝し、讃歎(さんだん)し、

 

お供えをするのです。

 

この読誦(どくじゅ)や観察(かんざつ)、

 

礼拝(らいはい)、讃歎供養(さんだんくよう)を

 

することによって、

 

お念仏がとても称えやすくなります。

 

そのようにお念仏を称える者を補助することを

 

「助業(じょごう)」といいます。

 

法然上人は、まずはこの五つを

 

「正行(しょうぎょう)」とし、

 

それ以外を「雑行(ぞうぎょう)」

 

と分類されます。

 

ただし、念仏の信心が育ってきたら、

 

「お念仏を称えるのに役立つこと」を

 

「助業(じょごう)」として

 

再び拾い上げます。

 

例えば、歩くことは極楽とも阿弥陀さまとも

 

関係ありません。

 

しかし、私は「南無阿弥陀仏」と

 

小さな声で称えながら歩きます。

 

そうすると歩くことがお念仏の助業になります。

2020年11月28日土曜日

五種正行(ごしゅしょうぎょう)⑬助業(じょごう) その二

ある人はお風呂に入って湯船に浸かる時、

 

「百辺お念仏を称えてから出る」とおっしゃいます。

 

その人にとってはお風呂に入ることが

 

お念仏の助業になっています。

 

お念仏を称えつつ洗い物をなさる人がいます。

 

「以前は洗い物は面倒だと思っていましたが、

 

今はお念仏を称える大切な時間なんです。」

 

とおっしゃいます。

 

この人にとっては洗い物が

 

お念仏の助業(じょごう)となっています。

 

このようにあらゆるものを

 

お念仏の助業(じょごう)にすれば、

 

日常をお念仏のスイッチを

 

切り替える必要がなくなってきます。

 

お念仏生活の中の日常になります。

 

お念仏を称える工夫をして、

 

お念仏が癖付けば苦労なく続けることが

 

できるようになります。

 

「お念仏を続ける道筋」、「お念仏が身につく道筋」を

 

お示しくださっているのが、

 

「五種正行(ごしゅしょうぎょう)」であり、

 

「お念仏そのもの」が

 

「五種正行(ごしゅしょうぎょう)」なのです。

 

決してお念仏だけでは頼りないから、

 

それを補助するのが助業(じょごう)

 

といっているのではありません。

 

阿弥陀さまは「口称正行、これ一本でいい!」

 

とおっしゃっていますが、

 

私たちの心が弱いものですから、

 

それだけでは続かないのです。

 

「一途に来い」と言われているのに

 

一途になれない弱さがある。

 

だから一途になれるように助業(じょごう)が

 

用意されているのです。

2020年11月27日金曜日

五種正行(ごしゅしょうぎょう)⑭毎日の「おつとめ」

皆さん毎日称えてくださっている「おつとめ」には

 

この五種正行(ごしゅしょうぎょう)が

 

詰まっていると言われます。

 


「浄土宗のおつとめ」

https://hourinji.blogspot.com/2020/06/blog-post_16.html

 

 

四誓偈(しせいげ)や真身観文(しんじんがんもん)など

 

浄土三部経(じょうどさんぶきょう)から

 

抜粋したお経を読みます。

 

これは「読誦正行(どくじゅしょうぎょう)」です。

 

四奉請(しぶじょう)は

 

「十方の仏さま、お釈迦さま、

 

阿弥陀さま、観音さま、勢至菩薩さま、

 

極楽におられる菩薩さま、

 

みんなこの道場にお越しください!」

 

と想像して極楽に思いを寄せます。

 

観察正行(かんざつしょうぎょう)です。

 

三宝礼(さんぼうらい)、三唱礼(さんしょうらい)では

 

礼拝(らいはい)をします。

 

これは「礼拝正行(らいはいしょうぎょう)」です。

 

念仏一会は「口称正行(くしょうしょうぎょう)」。

 

「三尊礼(さんぞんらい)」などで仏さまを讃えます。

 

また、毎日仏さまへ茶湯(ちゃとう)や

 

お仏飯(ぶっぱん)をお供えします。

 

これらは「讃歎供養正行(さんだんくようしょうぎょう)」です。

 

毎日「おつとめ」をすることが習慣になれば、

 

それが「五種正行(ごしゅしょうぎょう)」

 

の実践となるのです。

 

お念仏が癖付くように、極楽浄土を向いて、

 

日々お念仏精進してまいりましょう。

 

 

五種正行の項おわる。

2020年11月26日木曜日

一紙小消息(いっしこしょうそく)①

本日より『一紙小消息(いっしこしょうそく)』について、


申し上げてまいります。


この『一紙小消息(いっしこしょうそく)』は、

 

法然上人が黒田(くろだ)の上人という方に

 

送られたお手紙です。

 

黒田(くろだ)の上人は、かなり浄土の教えに

 

詳しい、優れた方であっただろうと思われます。

 

ただ、それ以上はわからず、様々な説はあるものの、

 

どなたなのかは、謎のままです。

 

お手紙ですから恐らくこの前後に

 

「お久しぶりですね」とか

 

「お元気にお過ごしでしょうか?」などの言葉も

 

あったのでしょうが、そういった部分を省いて、

 

教えの大事な部分が独立して残っておりまして、

 

後に「一枚の紙に記されたお手紙」という意味の

 

『一紙小消息(いっしこしょうそく)』

 

という題が付けられたようです。

 

法然上人の遺文では

 

『一枚起請文(いちまいきしょうもん)』が

 

最もよく知られ、読まれています。

 

『一枚起請文(いちまいきしょうもん)』は

 

浄土宗の教えのエキスといえるでしょう。

 

それに対して『一紙小消息(いっしこしょうそく)』は、

 

『一枚起請文(いちまいきしょうもん)』よりも、

 

教義的に詳しく、端的に示されています。

仏説阿弥陀経①

 釈尊が説かれた多くの経典の中で、 浄土宗は『無量寿経』『観無量寿経』『阿弥陀経』の 三経典を所依(しょえ)の経典として大切にします。 この三経典を法然上人は 『浄土三部経』と名づけられました。 これらの概要は先にこのブログ内で上げています。 「浄土宗の教え第1部 浄土三部経」 ...