2023年9月29日金曜日

10月前半のことば

10月前半のことば

変化を嫌えば苦しみをともなう

 

あらゆるものは常に変化しています。それなのに私たちは現状に執着したり、自分の思い通りにならないことを拒絶して自ら苦しみを生むのです。

長く付き合っていると、自分や相手の気持ちや環境が変化することによって、永遠に続くと思っていた人間関係も変わっていきます。それを拒否した時に、私たちは辛い思いをします。

子どもが成長して親元を離れたり、自立するとき、親は寂しさを感じたり心配をします。それを子どもが自分の人生を歩むために必要な変化であると思う反面、「いつまでも自分の手の中に入れておきたい」と執着して辛さを感じます。

また、年齢とともに体力や健康が衰えたり、病気になったりするとき、老いや死に対する恐怖や不安を感じてしまうかもしれません。しかし、それは生きている限り避けられない変化であり、若さや健康を永遠に保つことはできません。

 このようなことはわかっていても、腹の底に落とし込むことは困難です。まずは何かストレスを感じた時に、「あらゆるものは変化する」という無常の道理に逆らって自らを苦しめていないか?と自問することを繰り返すことから始めてみてはいかがでしょうか。

2023年9月13日水曜日

 9月後半のことば

彼の岸をめざしてお念仏を

 

お彼岸とは、春と秋にある一週間のことで、この時期にはお日さまが真東から出て真西に沈みます。

お日さまが西に沈むのを見て、西の彼方にある幸せな世界「極楽浄土」へ思いを馳せて「いつか極楽へ行けますように」と願って、日頃以上にお念仏を称えるのがお彼岸です。

つまりお彼岸は「お念仏強化週間」です。

「彼の岸」は、南無阿弥陀仏とお念仏を称える人が、命尽きる時に行くことができる「極楽浄土」のことです。

「極楽浄土」はその名前の通り、「最高に幸せな世界」。

私たちが今住んでいるこの世界は、いろいろな苦しみや悩みがあります。

この世でお念仏を称えて精一杯生ききった後には、最高に幸せな世界「極楽浄土」に生まれることができます。

 極楽は死を迎えたから仕方なく行くところではありません。

 目指して行くところです。

お彼岸には普段よりも「南無阿弥陀仏」とお念仏を称えて、いつか必ず極楽浄土へ行けることを願いましょう。

4月後半のことば

 4月後半のことば 「永遠に走り続けることはできない」 私たちの好む健康や若さは、あくまで期間限定です。 そしてその期間がいつまで続くのかは誰にもわかりません。 「健康が一番」と言っても、健康でい続ける人はいません。 健康な状態は徐々に、あるいは突然に壊されます。 同様に、「若さ...