2023年8月30日水曜日

9月前半のことば

どんな日もかけがえのない一日


仏教では「人生は苦である」と説きます。

しかし、それは悲観的な見方ではありません。

むしろ、苦を乗り越えて幸せになる方法を示しているのです。

苦の原因を私たちは外部に求めて「○○のせい」としたいところですが、仏教ではそうは説きません。

苦の原因は私自身の「心の歪み(煩悩)」にあると説くのです。

苦から解放されるためには、まずは自分の心をよく観察し

「自己中心的な考え方になっていないか?」と自問自答することが大切です。

自己中心的な煩悩で膨らんだ見方では、毎日を「どんな日もかけがえのない一日」と捉えることはできないでしょう。

仏教の教えは、私たちに生き方のヒントを与えてくれます。

「どんな日もかけがえのない一日」と感じられるように、仏教の教えを実践してみましょう。

2023年8月14日月曜日

8月後半のことば

 

すべてはうつりかわるもの

 

この世界には永遠に変わらないものはなく、

すべてが時とともに変化していきます。


私たちは、この変化に執着したり、

抵抗することで苦しみを生み出してしまいます。


ずっと若くいつづけることはできないのに、

老いを嫌い苦しみます。


健康で居続けることはできないのに、

病気を受け入れることを拒みます。


生き続けることはできないのに、

死を恐れるのです。


ただ、それは頭では理解できても、

受け入れられないのが現実です。


そういう人を仏教では「凡夫(ぼんぶ)」といいます。


仏教の中でもとりわけ「浄土」の教えは、

凡夫のために説かれた教えです。


それは

「死の向こう側に阿弥陀仏の極楽浄土があるから、

そこにいつか行くことを願って、

南無阿弥陀仏と唱えてこの世を生き抜こう」

という教えです。


老病死のその先に、本当の幸せの世界がある。


それを信じて日々南無阿弥陀仏と唱えましょう。

4月後半のことば

 4月後半のことば 「永遠に走り続けることはできない」 私たちの好む健康や若さは、あくまで期間限定です。 そしてその期間がいつまで続くのかは誰にもわかりません。 「健康が一番」と言っても、健康でい続ける人はいません。 健康な状態は徐々に、あるいは突然に壊されます。 同様に、「若さ...