「五逆(ごぎゃく)」は「父を殺す」「母を殺す」
「悟りを開いた人を殺す」
「仏さまに血を流すような怪我をさせる」
「佛教教団を仲違いさせる」という五つです。
無間地獄(むけんじごく)行きの行いです。
「ここまではしないだろう」と思うけれども、
「父や母を罵ったりはしていまいか?」
「仏像を粗末にしてはいまいか?」
「佛教教団の仲間と、
檀家同士、信者同士仲良くしているか?」
と反省すべきです。
近年「老老介護」という言葉も生まれ、
介護疲れによって心身共に疲弊して
思いあまって親に手を掛ける、という事件を
多く見聞きするようになてしまいました。
仏教を勉強しているある信徒さんが、
「和尚さん、私五逆を犯しました。
年老いた親の介護をしているとき、
何度となく、早く逝って欲しい!と
親の死を願いました」
と告白されました。
もちろん実際に手を掛けたわけではありませんが、
ご自身の自覚としては、五逆同然と感じられたのでしょう。
私は、この事を他人事とは思えませんでした。
皆さんいかがですか?
そういうこのような十悪五逆の私たちを
迎えていただける浄土は西方極楽浄土のみです。