2020年8月22日土曜日

所求・所帰・去行⑭(五逆)

五逆(ごぎゃく)」は「父を殺す」「母を殺す」

 

「悟りを開いた人を殺す」

 

「仏さまに血を流すような怪我をさせる」

 

「佛教教団を仲違いさせる」という五つです。

 

無間地獄(むけんじごく)行きの行いです。

 

「ここまではしないだろう」と思うけれども、

 

「父や母を罵ったりはしていまいか?」

 

「仏像を粗末にしてはいまいか?」

 

「佛教教団の仲間と、

 

檀家同士、信者同士仲良くしているか?」

 

と反省すべきです。

 

近年「老老介護」という言葉も生まれ、

 

介護疲れによって心身共に疲弊して

 

思いあまって親に手を掛ける、という事件を

 

多く見聞きするようになてしまいました。

 

仏教を勉強しているある信徒さんが、

 

「和尚さん、私五逆を犯しました。

 

年老いた親の介護をしているとき、

 

何度となく、早く逝って欲しい!と

 

親の死を願いました」

 

と告白されました。

 

もちろん実際に手を掛けたわけではありませんが、

 

ご自身の自覚としては、五逆同然と感じられたのでしょう。

 

私は、この事を他人事とは思えませんでした。

 

皆さんいかがですか?

 

そういうこのような十悪五逆の私たちを

 

迎えていただける浄土は西方極楽浄土のみです。

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