2020年10月10日土曜日

浄土宗のおつとめ④(三宝礼〈さんぼうらい〉その一)

 

三宝礼(さんぼうらい)

 

(本文)


一心敬礼十方法界常住仏

(いっしんきょうらいじっぽうほうかいじょうじゅうぶ)

 

一心敬礼十方法界常住法

(いっしんきょうらいじっぽうほうかいじょうじゅうほう)

 

一心敬礼十方法界常住僧

(いっしんきょうらいじっぽうほうかいじょうじゅうそう)

 

 

(書き下し)

 

一心に敬って十方法界常住の仏を礼したてまつる

 

一心に敬って十方法界常住の法を礼したてまつる

 

一心に敬って十方法界常住の僧を礼したてまつる

 

 

(現代語訳)

 

心を一つにして敬い、あらゆる世界に常に存在する仏さまに礼拝いたします

 

心を一つにして敬い、あらゆる世界に常に存在する仏の教えに礼拝いたします

 

心を一つにして敬い、あらゆる世界に常に存在する仏の教えにしたがう者を礼拝いたします

 

 

 

「仏教は三宝(さんぼう)に始まり三宝(さんぼう)に終わる」


と以前先輩から教えられ、腑に落ちた思いがいたしました。

 

「三宝(さんぼう)」とは

 

「仏教徒が大切にする三つの宝」です。

 

それは「仏・法・僧(ぶっぽうそう)」の三つ。

 

「仏(ぶつ)」は悟りを開いたブッダ、

 

お釈迦さまがこの世におられた当時は当然

 

「お釈迦さま」を指します。

 

「法(ほう)」はお釈迦さまが説かれた教え、

 

すなわち「仏教の教え」を指します。

 

「僧(そう)」はお釈迦さまの教えを実践する

 

仏教僧団(そうだん)を指します。

 

「僧」は単独の「お坊さん」を指すのではなく、

 

僧団を指すのです。

 

更に浄土宗において敬うべき「仏」は

 

お釈迦さまだけでなく「阿弥陀さま」。

 

「法」は 「念仏の教え」。

 

「僧」は「念仏の教えを信じ

 

実践する者同士」となります。

 

それは今この娑婆世界(しゃばせかい)で

 

生きている者だけではありません。

 

すでに極楽浄土へ往生し、阿弥陀さまの元で

 

修行され、こちらを見護りお導きくださっている

 

極楽の聖衆(しょうじゅ)も含まれます。

 

もちろんその中には先に往生された、

 

あなたの大切な方もおられるでしょう。

 

その「仏・法・僧」に礼拝(らいはい)し、

 

身体で帰依(きえ)を表すのです。

11月後半のことば

 11月後半のことば 「危ないのは逆境の時より順境の時」 逆境の時には、我々は注意深く努力し、成長と学びを得ます。 しかし、順境の時、油断の罠が待ち構えています。 仕事が順調な時、自分は失敗しないと安心し、準備を怠ることがあります。 例えば、プロジェクトが順調に進んでいる時に限っ...