2020年10月9日金曜日

浄土宗のおつとめ⑤(三宝礼〈さんぼうらい〉その二)

「礼(らい)」は「身体で敬いを表す」ことです。

 

正式には

 

「五体投地(ごたいとうち)

 

接足作礼(せっそくさらい)」といいまして、

 

頭と両腕、両足を地面になげうち、

 

両掌(りょうたなごころ)を頭の上にかかげます。

 

敬う相手にひれ伏して、その相手より自分の頭を低くする

 

ことによって、「身体で敬いを表す」行為です。

 

これを「礼拝(らいはい)」といいます。

 

「礼拝」には「五体投地 接足作礼」以外にも、

 

「合掌して頭を下げる」ことも含まれます。

 

ですから「三宝礼」は

 

「三宝(さんぼう)に対して、身体と言葉と心で敬いを表す」のです。

 

また、「仏」を我々に認識できるように形にしたのが

 

「仏像」ですから「仏」を敬うならば

 

当然「仏像」を敬うのです。

 

お家に仏壇を迎えたら、必ず一番上の真ん中に

 

「仏像」を安置しましょう。

 

そして和尚さんに頼んで、「開眼(かいげん)」という

 

「魂を入れる」作法をしてもらってください。

 

そうしてはじめて、お家のお仏壇の仏さまは

 

ただの木像ではなくなります。

 

敬いの対象となるのです。

 

その仏さまには毎日お水やご飯(お仏飯)などを

 

お供えし、礼拝してご挨拶しましょう。

 

浄土宗のお仏壇の祀り方につきましては

 

以前のブログを参考にしてください

 

https://hourinji.blogspot.com/2020/05/blog-post_89.html

 

仏像が傷んで修理する時、引っ越しして

 

大きく仏壇を移動する時などには

 

「撥遣(はっけん)」という

 

「お魂を抜く」作法をしてもらいましょう。

 

そして修理を終え、あるいは引っ越し先でまた

 

「開眼」の作法をしてもらうのです。

 

これを面倒なことと思わないでください。

 

これほどに「仏さまを敬う」ということは

 

大切なことなのです。

 

「法」が形になったのが「お経本」です。

 

ですから当然お経本は大切にしてください。

 

決して新聞や雑誌のように粗末に扱わないでください。

 

畳の上に直接置くことも極力避けるべきです。

 

台の上や、敷物の上に置くようにしましょう。

 

また、古くなったお経本を資源ゴミとして捨てては

 

いけません。

 

これも和尚さんに預けてください。

 

「僧(そう)」は和尚さん、お檀家さん、信徒さん、家族、親戚等

 

仏教信者はもとより、お仏壇の「位牌」も

 

僧の仲間ですから大切にしましょう。

 

「位牌(いはい)」は極楽におられる方そのものです。

 

仏像と同じように大切に扱い、敬いの対象として

 

日々手を合わせてお念仏を唱えましょう。

3月後半のことば

生きているうちに人を慈しもう 生きていれば、周りの人との摩擦を避けて通ることはできません。 ただその摩擦は、自分の行動・言動次第で弱められるものもあります。 もし仮にあなたが、常に他人を批判し、自分が正しいと信じて疑わない人であれば、その結果孤独になり、周りの人から避けられるよう...