「礼(らい)」は「身体で敬いを表す」ことです。
正式には
「五体投地(ごたいとうち)
接足作礼(せっそくさらい)」といいまして、
頭と両腕、両足を地面になげうち、
両掌(りょうたなごころ)を頭の上にかかげます。
敬う相手にひれ伏して、その相手より自分の頭を低くする
ことによって、「身体で敬いを表す」行為です。
これを「礼拝(らいはい)」といいます。
「礼拝」には「五体投地 接足作礼」以外にも、
「合掌して頭を下げる」ことも含まれます。
ですから「三宝礼」は
「三宝(さんぼう)に対して、身体と言葉と心で敬いを表す」のです。
また、「仏」を我々に認識できるように形にしたのが
「仏像」ですから「仏」を敬うならば
当然「仏像」を敬うのです。
お家に仏壇を迎えたら、必ず一番上の真ん中に
「仏像」を安置しましょう。
そして和尚さんに頼んで、「開眼(かいげん)」という
「魂を入れる」作法をしてもらってください。
そうしてはじめて、お家のお仏壇の仏さまは
ただの木像ではなくなります。
敬いの対象となるのです。
その仏さまには毎日お水やご飯(お仏飯)などを
お供えし、礼拝してご挨拶しましょう。
浄土宗のお仏壇の祀り方につきましては
以前のブログを参考にしてください
https://hourinji.blogspot.com/2020/05/blog-post_89.html
仏像が傷んで修理する時、引っ越しして
大きく仏壇を移動する時などには
「撥遣(はっけん)」という
「お魂を抜く」作法をしてもらいましょう。
そして修理を終え、あるいは引っ越し先でまた
「開眼」の作法をしてもらうのです。
これを面倒なことと思わないでください。
これほどに「仏さまを敬う」ということは
大切なことなのです。
「法」が形になったのが「お経本」です。
ですから当然お経本は大切にしてください。
決して新聞や雑誌のように粗末に扱わないでください。
畳の上に直接置くことも極力避けるべきです。
台の上や、敷物の上に置くようにしましょう。
また、古くなったお経本を資源ゴミとして捨てては
いけません。
これも和尚さんに預けてください。
「僧(そう)」は和尚さん、お檀家さん、信徒さん、家族、親戚等
仏教信者はもとより、お仏壇の「位牌」も
僧の仲間ですから大切にしましょう。
「位牌(いはい)」は極楽におられる方そのものです。
仏像と同じように大切に扱い、敬いの対象として
日々手を合わせてお念仏を唱えましょう。