本日からは、
「極楽浄土に往くためには、何をすればよいのか」
ということを申し上げてまいります。
今まで、「苦しみから逃れるための道筋」として、
「極楽浄土」を目指すことをお勧めしてまいりました。
そして、極楽浄土へ往くためには、
「南無阿弥陀仏」のお念仏を称えるのだ、
と申し上げてきました。
しかし私達は、たとえばお寺へ来て、
有り難い法話を聞いて、
お念仏を称える気になっても、家に帰ったら
「あーおなか空いた、晩ご飯、晩ご飯!」
とすっかりスイッチを切り替えてしまうことが
多いような気がします。。
お念仏のスイッチをオンオフしてしまうのですね。
でも、それではお念仏が習慣にはなりにくいでしょう。
お念仏生活が根底にあって、
その上で日常の生活ができればありがたいことです。
そのためには放っておいてはいけません。
ぜひとも、お念仏を習慣づけていただきたいのです。
さて、人から「浄土宗とはどういう宗派?」
と尋ねられたら、どのように答えればいいでしょうか。
「極楽浄土へ往生するためにお念仏を称える宗派です」
と答えれば、まず間違いないでしょう。
では具体的にどのようにお念仏を称えればよいのか?
ここでは、浄土宗のお念仏の行(ぎょう)、
「五種正行(ごしゅしょうぎょう)」についてお話します。