2020年12月22日火曜日

安心(あんじん)④ 総安心(そうあんじん)その三

私たちは、不平不満ばかり言って生きています。

 

取るに足りない細かな不満で自ら疲弊してしまいます。

 

時には、どうしても我慢できないような

 

苦しみ、悲しみに遭うこともあります。

 

このように考えると、私たちの人生は

 

ろくなもんじゃないと思えてきます。

 

しかし「お念仏を称えていれば、いつかこの命が尽きた後に本

 

当の幸せの世界に救われる」と受け止められたら、この先の人生

 

にも希望が湧くのではないでしょうか。

 

命尽きた後に希望が持てたら、この世を生きるのにも

 

ハリが出るでしょう。

 

中学生や高校生は夏休みの前に中間試験があります。

 

中間試験は苦しいけれど、

 

「この後に夏休みがある!」と思ったら乗り切れる。

 

夏休みを楽しみにするかのように、

 

極楽への往生を楽しみできたら、

 

この世はどれほど生きやすくなるでしょう。

 

厭離穢土(えんりえど)欣求浄土(ごんぐじょうど)。

 

この世への執着を捨てて、極楽浄土を求めるのです。

 

これが念仏信仰者の「心の置き所」である

 

「安心(あんじん)」の

 

総まとめ、「総安心(そうあんじん)」です。

5月前半のことば

 5月前半のことば 「わたしだけが悲しいのではない」   新美南吉氏が書かれた絵本『でんでん虫のかなしみ』にこのような文章があります。  一匹のでんでん虫がありました。ある日、そのでんでん虫は、大変なことに気がつきました。「わたしは今までうっかりしていたけれど、わたしの背中の殻の...