2021年1月26日火曜日

三種行儀(さんしゅぎょうぎ) ⑥ 尋常行儀(じんじょうぎょうぎ)その五

法然上人は


「衆生(しゅじょう)仏(ほとけ)を礼(らい)すれば、


仏(ほとけ)これを見給う。


衆生(しゅじょう)仏(ほとけ)を唱うれば、


仏(ほとけ)これを聞き給う。


衆生(しゅじょう)仏(ほとけ)を念ずれば、


仏(ほとけ)も衆生(しゅじょう)を念じ給う」


と仰います。


「私たちが仏さまに礼拝し、


身体で敬いを表せば仏さまも私たちの姿をご覧くださる。


私たちが念仏を称えれば、


仏さまはその声をお聞きくださる。


私たちが仏さまのことを思った時、


仏さまもこちらのことを思ってくださる」


また数珠を繰って念仏を称えておれば、


「おうおう、唱えてくれておるか」


とご覧くださりお聞き下さり、


また「念仏申そう」と思えば


「おう、唱えようとしてくれておるなあ」


とお喜び下さるのです。


ありがたいことです。


身体で礼拝したり、数珠を繰る。


口では南無阿弥陀仏と称え、


心で「阿弥陀さま!」と思う。


身体と口と心すべてを阿弥陀さまと


極楽へ向けることができれば有り難いですね。


9月前半のことば

 9月前半のことば 「阿弥陀仏に 隔つ心はなけれども 蓋する桶に月は宿らず」   阿弥陀さまのお慈悲は、だれ一人としてもれなく注がれています。その根本には、「必ずあなたを極楽浄土へ迎え取る」という阿弥陀さまのお誓いがあります。極楽とは、苦しみや不安の尽きないこの世を越えた、安らぎ...