2021年1月17日日曜日

三種行儀(さんしゅぎょうぎ)⑮ 臨終行儀(りんじゅうぎょうぎ)その一

三種行儀(さんじゅぎょうぎ)の三つ目は


臨終行儀(りんじゅうぎょうぎ)です。


かつて、お医者さまからご臨終と言われたのに、


後からから蘇生した、という話をよく聞きました。


その中には、臨終と聞いてから、


家族や親族が当人の悪口を言い、


それがすべて当人に聞こえていた、


という恐ろしい話もいくつも聞きます。


臨終の枕辺で悪口を言うものではない、


と昔から伝えられます。


どうかお心得ください。


私はお通夜の際に


「お通夜の儀式は一旦終わりますが、


本当のお通夜はこれからです。


お参りの皆さんは、お家に帰られましても


どうかそれぞれ故人を阿弥陀さまに


お任せする思いをもって


お念仏してお過ごし下さい」といつも言います。

 

お身内の方は、ご臨終の方のそばで、


「感謝の言葉」や「言い足りないこと」、


「今まで言いそびれてきたこと」を伝えるのもいいでしょう。


そして何よりも、お念仏をお称えして


お過ごしいただきたいのです。


お念仏を称えてきた人、お念仏で送られていく人が、


臨終の時に迷われることはありません。


阿弥陀さまが来てくださるのですから。


臨終を迎えるご本人も、送る方も


「必ず阿弥陀さまがお迎えにお越しくださる」


と思い定めることが大切です。


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