幼い頃に聞いた話を長い間忘れていて、
ずっと後に大人になってから、
「あれはこういうことだったのか」
と合点(がてん)することがあります。
知識として表面的に知っていたことが、
様々な経験をすることによって深まるのです。
これを「領解(りょうげ)」といいます。
頭の中での理解だけではない。
全身全霊、心の底から理解するのです。
今まで、五種正行(ごしゅしょうぎょう)、
三心(さんじん)、四修(ししゅ)、
三種行儀(さんしゅぎょうぎ)と
多くの項目をお伝えしてきました。
三心
四修
三種行儀
それを「はい!わかりました!」と
すべてわかればよいのですが、
なかなかそうはいきません。
念仏の教えを知り、日々の生活の中で
実践していくのです。
実践を続ける中で
「あの時学んだ教えはこういうことだったのか!」
とググッと入る時がきっとくるでしょう。
続けていれば、何度もそういう転機が訪れます。
「こういうことだったのか!
何と有り難いみ教えなんだ!」
と全身全霊心の底から理解する。
それが「領解(りょうげ)」なのです。