2021年2月23日火曜日

下品下生(げほんげしょう) ⑮ 流通分(るづうぶん) その二

(本文)


仏(ほとけ)、阿難(あなん)に告げたまわく。


この経を観(かん)極楽国土(ごくらっこくど)


無量寿仏(むりょうじゅぶつ)


観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)


大勢至菩薩(だいせいしぼさつ)と名づけ、


また浄除業障生諸仏前


(じょうじょごっしょうしょうしょぶつぜん)


と名づくべし。


汝(なんじ)まさに受持して、


忘失(もうしつ)せしむることなかるべし。




(現代語訳)


釈尊が阿難(あなん)に仰せになった。


「この経を『観極楽国土(かんごくらっこくど)


無量寿仏(むりょうじゅぶつ)


観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)


大勢至菩薩(だいせいしぼさつ)』と名付けよう。


あるいは『浄除業障生諸仏前


(じょうじょごっしょうしょうしょぶつぜん)』


とも名付けよう。


阿難(あなん)よ、汝はこの経を理解し心に刻み、


決して忘れてはならない。






「今拝聴した法話をどのように名付け、


またこの法話の要旨をどう理解すれば


よろしいでしょうか?」


という阿難(あなん)さまからの質問に対する


釈尊のご返答です。


「この話を表すには、【極楽浄土と無量寿仏、


観音勢至菩薩を観る】という意味の名前にしよう」


※無量寿仏…阿弥陀仏のこと


そしてこの話の大要は、「【数々行ってきた業(ごう)の


障りを消し去り、仏の前に生まれるお経】である。


そうであるから阿難(あなん)よ、


これを信じて受け入れて伝え、後の世までも


忘れさせるでないぞ!」との仰せです。


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