2021年2月24日水曜日

下品下生(げほんげしょう) ⑭ 流通分(るづうぶん) その一

(原文)


その時阿難(あなん)、


すなわち座より起(た)ちて、


前(すす)んで仏にもうしてもうさく。


世尊。


まさに何(いか)んがこの経を名づくべき。


この法の要(よう)をば、


まさに云何(いかん)が受持(じゅじ)すべき。




(現代語訳)


するとその時、阿難(あなん)は


すかさず自席から立ち上がって前に出て、


釈尊に次のように申し上げた。


「世尊よ、今、説き示されたこの経を


どのように名付けたらよいのでしょうか。


またこの教えの肝要をどのように理解し、


心に刻んでおいたらよいのでしょうか」






ここからが『観無量寿経(かんむりょうじゅきょう)』の


流通分(るづうぶん)です。


「流通分(るづうぶん)」というのは、


お経の結びに当たるところです。


側近のお弟子である阿難(あなん)さまは、


ずっと釈尊の法話を聞いていました。


韋提希夫人(いだいけぶにん)がどのようにして


救われていったのか、詳細に聞きました。


阿難(あなん)さまはお釈迦さまの十大弟子の


お一人で、「多聞(たもん)第一」と讃えられる方です。


お釈迦さまのお側で長い間身の回りのお世話をされ、


最も多くの教えを聞いておられます。


その阿難(あなん)さまが、


「今拝聴した法話をどのように名付け、


またこの法話の要旨をどう理解すれば


よろしいでしょうか?」


とお尋ねになったのです。


阿難(あなん)さまは今まで


釈尊から度々、「仏の言葉を広め伝えよ」とか


「仏の言葉を忘れてはならぬ」と


言われてきました。


阿難(あなん)さまは「仏法を後の人に伝える」


という重大な役割を担っておられるのです。


仏説阿弥陀経⑪

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