(本文)
無量寿仏(むりょうじゅぶつ)に
八万四千(はちまんしせん)の相(そう)あり。
一一の相(そう)に、各おの八万四千(はちまんしせん)の
随形好(ずいぎょうこう)あり。
一一の好に、また八万四千(はちまんしせん)の光明あり。
(現代語訳)
阿弥陀仏には八万四千の特徴があります。
それぞれの特徴に、更に八万四千の細かい特徴があります。
また更に、それぞれの細かい特徴には、
八万四千の光があります。
(解説)
仏さまの大きな特徴を「相(そう)」といい、
細かい特徴を随形好(ずいぎょうこう)といいます。
この相と随形好を合わせて
「相好(そうごう)」といいます。
一般に表情を変えて笑顔になることを
「相好を崩す」と言いますのは、
この仏教用語からきているのです。
普通相は「三十二相」といって、仏さまには三十二の
特徴があるといいます。
三十二相(さんじゅうにそう)
http://jodoshuzensho.jp/daijiten/index.php/%E4%B8%89%E5%8D%81%E4%BA%8C%E7%9B%B8
また随形好は「八十随形好」と言われます。
八十随形好(はちじゅうずいぎょうこう)
http://jodoshuzensho.jp/daijiten/index.php/%E5%85%AB%E5%8D%81%E9%9A%8F%E5%BD%A2%E5%A5%BD
ところがここでは八万四千の相にそれぞれ
八万四千の随形好(ずいぎょうこう)があり、
それぞれの随形好から八万四千の光明が
光を放っているというのですから、
明るさこの上ありません。