2021年4月21日水曜日

真身観文(しんじんがんもん)⑩

(本文)


無量寿仏(むりょうじゅぶつ)に


八万四千(はちまんしせん)の相(そう)あり。


一一の相(そう)に、各おの八万四千(はちまんしせん)の


随形好(ずいぎょうこう)あり。


一一の好に、また八万四千(はちまんしせん)の光明あり。




(現代語訳)


阿弥陀仏には八万四千の特徴があります。


それぞれの特徴に、更に八万四千の細かい特徴があります。


また更に、それぞれの細かい特徴には、


八万四千の光があります。




(解説)


仏さまの大きな特徴を「相(そう)」といい、


細かい特徴を随形好(ずいぎょうこう)といいます。


この相と随形好を合わせて


「相好(そうごう)」といいます。


一般に表情を変えて笑顔になることを


「相好を崩す」と言いますのは、


この仏教用語からきているのです。


普通相は「三十二相」といって、仏さまには三十二の


特徴があるといいます。



三十二相(さんじゅうにそう)

http://jodoshuzensho.jp/daijiten/index.php/%E4%B8%89%E5%8D%81%E4%BA%8C%E7%9B%B8



また随形好は「八十随形好」と言われます。



八十随形好(はちじゅうずいぎょうこう)

http://jodoshuzensho.jp/daijiten/index.php/%E5%85%AB%E5%8D%81%E9%9A%8F%E5%BD%A2%E5%A5%BD




ところがここでは八万四千の相にそれぞれ


八万四千の随形好(ずいぎょうこう)があり、


それぞれの随形好から八万四千の光明が


光を放っているというのですから、


明るさこの上ありません。


3月後半のことば

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