(本文)
一一の化仏(けぶつ)に、また衆多(しゅた)
無数(むしゅ)の化菩薩(けぼさつ)あって、
もって侍者(じしゃ)とせり。
(現代語訳)
それぞれの化仏には、また無数の化菩薩が侍者として
仕えておられます。
(解説)
化仏(けぶつ)とは、仏さまが人々を救うために
神通力(じんつうりき)を使って、我々の前に
現れてくださる身をいいます。
そのお姿が仏さまであれば「化仏(けぶつ)」、
菩薩さまであれば「化菩薩(けぼさつ)」というわけです。
大きな仏像の光背(こうはい)や冠に
たくさんの小さな仏さまや菩薩さまがおられるのを
ご覧になった方もあることでしょう。
あの小さな仏さまは化仏、菩薩さまは化菩薩なのです。