2021年4月11日日曜日

真身観文(しんじんがんもん)⑳

 (本文)


これを徧(あまね)く一切の色身(しきしん)を


観ずる相(そう)とす。


第九の観と名づく。




(現代語訳)


これをあらゆるすべての仏さまのお姿を


目の当たりにする修行とします。


そしてこれを第九観(だいくかん)といいます。




(解説)


観無量寿経には十三の観法が説かれています。


日想観(にっそうかん)、水想観(すいそうかん)、


宝地観(ほうじかん)、宝樹観(ほうじゅかん)、


宝池観(ほうちかん)、宝楼観(ほうろうかん)、


華座観(けざかん)、像想観(ぞうそうかん)、


真身観(しんじんかん)、観音観(かんのんかん)、


勢至観(せいしかん)、普観(ふかん)、


雑想観(ざっそうかん)です。


真身観は第九番目に説かれていますので、


第九観(だいくかん)とも呼びます。


12月後半のことば 自分の罪に気づいたら…

 12月後半のことば 「雪のうちに 仏の御名を称うれば 積もれる罪ぞ やがて消えぬる」     法然上人                    しんしんと降る雪は、一粒はか弱くても、積もれば景色を一変させ、道さえ塞いでしまいます。私たちの心に積もる「罪」も、これに似ています。  ...