(本文)
舎利弗(しゃりほつ)、
我今、諸仏の不可思議功徳を称讃するがごとく、
かの諸仏等も、また我が不可思議功徳を称説して、
この言(ことば)を作(な)したまわく。
(現代語訳)
〈釈尊から舎利弗(しゃりほつ)に向けてのお言葉のつづき〉
「舎利弗(しゃりほつ)よ、
私が今、諸仏の計り知れない功徳を
誉め讃えるように、その諸仏たちもまた
私の計り知れない功徳を誉め讃えて
このように言うのだ」
(解説)
釈尊は先に「素直に信じて受け入れること」を説き、
次に「極楽往生を願う」ことをお勧めくださいました。
その結びとして、釈尊は諸仏が「念仏による極楽往生を
賞賛されたこと」「念仏者を護ること」を賞賛されます。
また、諸仏は釈尊が
「この世において、この信じがたい教えを説くこと」を
賞賛されるのです。
仏さま同士はお互いがお互いを認め合い、
賞賛し合い、様々な角度から
我々を導いてくださるのです。