2023年9月13日水曜日

 9月後半のことば

彼の岸をめざしてお念仏を

 

お彼岸とは、春と秋にある一週間のことで、この時期にはお日さまが真東から出て真西に沈みます。

お日さまが西に沈むのを見て、西の彼方にある幸せな世界「極楽浄土」へ思いを馳せて「いつか極楽へ行けますように」と願って、日頃以上にお念仏を称えるのがお彼岸です。

つまりお彼岸は「お念仏強化週間」です。

「彼の岸」は、南無阿弥陀仏とお念仏を称える人が、命尽きる時に行くことができる「極楽浄土」のことです。

「極楽浄土」はその名前の通り、「最高に幸せな世界」。

私たちが今住んでいるこの世界は、いろいろな苦しみや悩みがあります。

この世でお念仏を称えて精一杯生ききった後には、最高に幸せな世界「極楽浄土」に生まれることができます。

 極楽は死を迎えたから仕方なく行くところではありません。

 目指して行くところです。

お彼岸には普段よりも「南無阿弥陀仏」とお念仏を称えて、いつか必ず極楽浄土へ行けることを願いましょう。

5月前半のことば

 5月前半のことば 「わたしだけが悲しいのではない」   新美南吉氏が書かれた絵本『でんでん虫のかなしみ』にこのような文章があります。  一匹のでんでん虫がありました。ある日、そのでんでん虫は、大変なことに気がつきました。「わたしは今までうっかりしていたけれど、わたしの背中の殻の...