9月後半のことば
彼の岸をめざしてお念仏を
お彼岸とは、春と秋にある一週間のことで、この時期にはお日さまが真東から出て真西に沈みます。
お日さまが西に沈むのを見て、西の彼方にある幸せな世界「極楽浄土」へ思いを馳せて「いつか極楽へ行けますように」と願って、日頃以上にお念仏を称えるのがお彼岸です。
つまりお彼岸は「お念仏強化週間」です。
「彼の岸」は、南無阿弥陀仏とお念仏を称える人が、命尽きる時に行くことができる「極楽浄土」のことです。
「極楽浄土」はその名前の通り、「最高に幸せな世界」。
私たちが今住んでいるこの世界は、いろいろな苦しみや悩みがあります。
この世でお念仏を称えて精一杯生ききった後には、最高に幸せな世界「極楽浄土」に生まれることができます。
極楽は死を迎えたから仕方なく行くところではありません。
目指して行くところです。
お彼岸には普段よりも「南無阿弥陀仏」とお念仏を称えて、いつか必ず極楽浄土へ行けることを願いましょう。