2020年7月16日木曜日

浄土三部経①(対機説法)

数あるお釈迦さまのみ教えの中で、

浄土宗が拠り所とする三つのお経、

浄土三部経についてお伝えして参ります。


「仏教入門」でお伝えしましたように、

お釈迦様は「この世は苦である」とおっしゃり、

四苦八苦に代表される苦しみを説いてくださいます。

そしてその苦しみの原因は煩悩である、

と説かれました。

その煩悩を無くす方法を説かれたのが

「お経」であると言えます。

しかし一口に「煩悩をなくす」と言いますが、

人の能力には随分差があります。

お釈迦さまはそれぞれの人柄や能力に合わせて

教えを説かれました。

これを「対機説法」(たいきせっぽう)と申します。

「機」とは「素質」とか「能力」という意味。

ある先輩から「人」と訳すとわかりやすいよ、

と教えていただきました。

つまりその人、その人に合わせて

法を説かれたということです。

それはあたかもお医者さまが患者の病状に合わせて

薬を処方するが如くです。

ですから「応病与薬」(おうびょうよやく)

ともいいます。

「あなたはこういう性格でこういう能力がある。

だからこういう修行をしなさい」

と一人一人に合わせて教えを説いてくださいました。

一人一人の心の中の汚れ、心の動きも全部お見通し。

だから「この人にはこう言えば良い方向にいくだろう」

「この人にはこの修行が合うだろう」と、

思いを寄せて説いて下さったわけです。

『浄土三部経和解』
川合梁定


仏説阿弥陀経⑪

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