2020年5月29日金曜日

聖光上人のご生涯⑦(法然門下としての日々)

法然上人の元へ戻られた聖光上人、毎日毎日法然上人の元へ通い、

念仏のみ教えを求められました。

聖光上人の熱意に応えて法然上人も毎日

長時間に渡って教えを説かれます。

法然上人の古くからの門弟、真観房感西上人が心配して、

「聖光上人、あなたの熱意は分かるけれども法然上人もご高齢の身。

せめて二日に一度になさいませよ。」

と仰った。

聖光上人も

「そうか、気づかなかった。法然上人もお疲れであろう。

申し訳ないことをした。」

と反省なさり、一日法然上人の元を訪ねるのを控えました。

ところがなんと、法然上人から使いが来て、

「法然上人がお待ちですよ。聖光房は病気か?と

心配なさっていますよ。」とのお言葉です。

こんな嬉しいことがありましょうか。

感激した聖光上人は、以後一層念仏に励みます。

その後法然上人から、

「あなたは教えを伝承するのに相応しい僧侶である。」

と認められ、法然上人のお念仏のみ教えがまとめられた

法然上人の著書、『選択本願念仏集』を書き写すことを許されます。

『選択本願念仏集』は略して『選択集』ともいい、

関白九条兼実公からの請いにより建久九年に撰述されました。

『選択集』は、浄土宗の教えが理路整然と説かれた

法然浄土教の集大成ともいえる書物です。

現在は岩波文庫からも発刊されていますが、

法然上人は一読した後、壁底に埋めよと本書の末尾に記しておられます。

「極楽へ往生するには念仏をおいて他にない」ということが

力強く説かれていますので、仏教全体に理解がない者に見せると

念仏以外の教えを誹謗する可能性があると危惧されたのだと思われます。

ですからしっかりと教えを受け取った弟子にのみ、

その書写を許されたのです。

また聖光上人は、「一枚起請文」も法然上人から授けられています。

いわゆる「一枚起請文」は、法然上人が往生される二日前、

いつも身の回りの世話をする側近の弟子である勢観房源智上人

法然上人に「最後に浄土宗の教えの要を一筆お示し下さい。」

と頼まれ、その願いに応えて書かれたものとして知られています。

しかし、これはご臨終間際に考えて書かれたものではなく、

生前から「この人に」という人が現れたら授けておられたようです。

聖光上人は源智上人と共に、法然上人から

厚い信頼を受けた弟子のお一人なのです。

「二祖鎮西上人讃仰御和讃」
作詞・藤堂俊章
作曲・松濤 基


仏説阿弥陀経⑪

 (本文) 四辺(しへん)に階道(かいどう)あり。 金(こん)・銀(ごん)・瑠璃(るり)・ 玻璃(はり)をもって合成(ごうじょう)せり。 上(ほとり)に楼閣(ろうかく)有り。 また金(こん)・銀(ごん)・瑠璃(るり)・ 玻璃(はり)・硨磲(しゃこ)・ 赤珠(しゃくしゅ)・碼碯(め...