2020年8月4日火曜日

無明①(無常その1)

この世は常に変化を続けています。

永遠不滅のものはこの世には一切ありません。

あらゆるものは移り変わります。

そして形あるものは必ずこわれます。

このことを無常といいます。

もちろん私たち自身の命も決して例外ではありません。

生まれてきた者は一瞬一瞬に老いてゆき、

病になり、いつかは必ず命が尽きる日が参ります。

こんなことは誰もが知っていることです。

しかし、普段生活する中で私達はこのこと、

「全ては無常である」ということを忘れがちです。

「俺も死ぬ 信じられぬが ホントだろ」です。

私たちは日々の生活に振り回されてしまい、

刻一刻と迫ってくる「死」というものから

目をそむけて生きているのではないでしょうか?

「いつか死ぬ」のはわかていても、

「今死ぬ」とは思っていません。

そんな私たちを阿弥陀仏という仏さまは、

「救ってやろう」「助けてやろう」

と願ってくださっています。

無常の世界で苦しみ、迷い続けている私たちを

救うために、大変なご苦心の末、

尊き誓いを建てて下さいました。

それは「我が名を呼ぶ者を必ず救うぞ!」という

「阿弥陀さまのお約束」です。

「名を呼べ」という阿弥陀仏の願いに応えて

「なむあみだぶつ」と唱えるのです。

この「阿弥陀さまのお約束」を

本願(ほんがん)」といいます。

『無常の見方』
アルボムッレ・スマナサーラ


10月前半のことば

10月前半のことば 「我が心 鏡にうつるものならば          さぞや姿の 醜くかるらん」   社会人は人前に出るとき、まず身だしなみを整えます。髪を撫で、靴を磨き、服の皺を直す。それは相手に不快感を与えぬための礼儀であり、社会という舞台に上がるための衣装でもあります。しか...