2020年7月1日水曜日

浄土三部経⑯(一蓮托生)

次は『阿弥陀経(あみだきょう)』です。

よく法事などで読まれますので

なじみ深いのではないでしょうか。




奈良市興善寺の蓮




『阿弥陀経』には、実際にここから

西へ十万億土(じゅうまんのくど)という

遙か遠く離れたところに極楽浄土という

素晴らしい国があり、

そこに阿弥陀仏という仏さまが今現在もおられて、

そこで説法しておられると説かれています。

そして極楽の美しい様子が次々に描写されます。

その極楽浄土へ往生するためには、

自分の力では往生できないと説かれます。

自分の力でいくら善業(ぜんごう)を積んでも、

たかが知れている。

阿弥陀さまにお任せして、

お念仏を称えることこそ、

極楽浄土へ往生する最善のみちである

ということが説かれます。

迷うことなく極楽へ往生したら、

そこには阿弥陀さまをはじめ、

観音菩薩さま、勢至菩薩さまがおられて、

また先に往生されたみなさんの大切な人にも

会うことができるのです。

それが本当に叶うのがお念仏のみ教えです。

このように「同じ極楽浄土で会う」み教えを

「倶会一処(くえいっしょ)」とか、

「一蓮托生(いちれんたくしょう)」といいます。

「一蓮托生(いちれんたくしょう)」といいますと、

「悪い意味で運命を共にすること」と

一般には理解されていますがそうではありません。

お念仏のみ教えを信じ、お念仏を称える者同士が、

「必ず極楽浄土で会おうね」と本気で約束できる、

「念仏者同士の合い言葉」です。

仏説阿弥陀経⑦

 (原文) その時、仏、長老舎利弗(ちょうろうしゃりほつ)に 告げたまわく。 これより西方、十万億の仏土を過ぎて世界有り。 名づけて極楽という。 その土に仏まします、阿弥陀と号したてまつる。 いま現に在(ましま)して説法したまう。 (現代語訳) その時、釈尊は長老の舎利弗(しゃり...