2020年7月8日水曜日

浄土三部経⑨(本願成就)

山越の阿弥陀如来像
大本山黒谷金戒光明寺所蔵
                                         



法蔵菩薩(ほうぞうぼさつ)は、我々のために永遠ともいえる

永い間修行をし、気が遠くなるほどの長い間

苦行を積んで、すべての行、すべての善の功徳を

成就させて、仏になられました。

その仏の名を「阿弥陀仏(あみだぶつ)」といいます。

具わった功徳すべてを一切漏らすことなく、

ご自分のお名前に込めてくださいました。

このことを「すべての功徳が収まっている」ので

「万徳所帰(まんどくしょき)」といいます。

そして「私の名前を呼ぶ」という

「善」を行うことによって、

「極楽浄土へ往生する」という「果」を

もたらしてくださいました。

それが「南無阿弥陀仏」のお念仏です。

阿弥陀仏の名前に一切の功徳が

収め込まれているからすごいのです。

そして、「難しい修行はできないかも知れないが、

私の名前を称えるぐらいならできるであろう。

この名前に功徳すべてを収め込んだから、

頼む、称えてくれ。

お願いだから称えておくれ。」

と言って下さっているのです。

この四十八の誓いを、

「阿弥陀様が元、法蔵菩薩であった時の誓い」

という意味で、本願(ほんがん)といいます。

元の願という意味です。

その中の念仏往生の願、第十八願を、

本願中の本願という意味で、

「王本願」などとも申します。

普通本願といいますと、

多く「念仏往生の願」を指します。

仏説阿弥陀経⑦

 (原文) その時、仏、長老舎利弗(ちょうろうしゃりほつ)に 告げたまわく。 これより西方、十万億の仏土を過ぎて世界有り。 名づけて極楽という。 その土に仏まします、阿弥陀と号したてまつる。 いま現に在(ましま)して説法したまう。 (現代語訳) その時、釈尊は長老の舎利弗(しゃり...