2020年8月16日日曜日

所求・所帰・去行⑳ (六神通 その二)

極楽浄土に往生した方が、

 

六神通(ろくじんづう)をどのように

 

使われるのか想像してみましょう。

 

①の神足通(じんそくつう)がありますから、

 

あなたのところに、いつも、すぐに

 

駆けつけてくださることでしょう。

 

残念ながら、あなたには神通力がありませんので

 

見えませんが、

 

「見えないけれど、いつもそばにいてくれている」

 

と思いを寄せましょう。

 

②の天眼通(てんげんつう)がありますから、

 

お仏壇の前で涙を流しているあなたを見ていて

 

くださっていることでしょう。

 

悲しみの中、お仕事されているあなたのお姿も

 

ちゃんと見てくださっていることでしょう。

 

③の天耳通(てんにつう)がありますから、

 

あなたが称えるお念仏を聞いてくださっていることでしょう。

 

お仏壇の前で大切な方にお喋りしているその声は

 

ちゃんと届いています。

 

④の他心通(たしんつう)によって、

 

亡き方のことをいつも考え、嘆き悲しむ

 

あなたの心の中もちゃんと見てくださっています。

 

⑤の宿命通(しゅくみょうつう)によって、

 

極楽浄土の方は前世を忘れることがありません。

 

極楽浄土の方にとって、あなたと過ごした日々が前世です。

 

「私が往った時にあの人は覚えてくれているのでしょうか?」

 

とのお尋ねをいただくことがあります。

 

「覚えておられますよ!」と自信を持って

 

お答えできるのは、極楽の方が

 

宿命通(しゅくみょうつう)を具えておられるからです。

 

そして⑥の漏尽通(ろじんづう)をお持ちですから、

 

あなたの悲しみも辛さも、そして愛情も

 

全部受け止めてくださるのです。

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 4月後半のことば 「永遠に走り続けることはできない」 私たちの好む健康や若さは、あくまで期間限定です。 そしてその期間がいつまで続くのかは誰にもわかりません。 「健康が一番」と言っても、健康でい続ける人はいません。 健康な状態は徐々に、あるいは突然に壊されます。 同様に、「若さ...