2020年8月14日金曜日

所求・所帰・去行㉒(来迎)

お念仏を称え、あるいはお念仏で

 

送られていった方の元には

 

阿弥陀さまがたくさんの菩薩を引き連れて

 

直々にお迎えくださいます。

 

決して自らの細い足でとぼとぼと険しい道を

 

旅するのではありません。

 

阿弥陀さまがたくさんの菩薩を引き連れて

 

にぎやかにお迎えくださるのです。

 

その菩薩の中には、先に極楽浄土へ往生された

 

あの人もいてくださるでしょう。

 

このお迎えのことを「来迎(らいこう)」といいます。

 

法然上人はこの「来迎(らいこう)」について、

 

二重の他力(にじゅうのたりき)だと

 

お喜びになっています。

 

他力というのは「阿弥陀仏の力」のことです。

 

「念仏を称えれば救う」ということだけでも

 

十分に有り難いのに、更に重ねて

 

自ら迎えに来てくださるのです。

 

微に入り細に至るお慈悲のみ心に、

 

感謝するばかりです。

12月後半のことば 自分の罪に気づいたら…

 12月後半のことば 「雪のうちに 仏の御名を称うれば 積もれる罪ぞ やがて消えぬる」     法然上人                    しんしんと降る雪は、一粒はか弱くても、積もれば景色を一変させ、道さえ塞いでしまいます。私たちの心に積もる「罪」も、これに似ています。  ...