念仏を称えるといっても、息を引き取るギリギリまで
お念仏を称え続けることは現実には殆どできません。
昏睡状態であることも多いでしょう。
あるいは晩年は認知症になったり、
脳梗塞により、意識不明のまま数年過ごす、
ということも珍しいことではないでしょう。
私たち自身の命もいつどうなるかは誰にもわかりません。
「念仏を称える者を阿弥陀さまがお救いくださる」
ことに間違いはないのですから、
称えられる時に称えるのです。
認知症になることも、脳梗塞になることも
誰も望んでなる人はいません。
どんな最期であっても、称えられる時に
お念仏を称えてきた人を阿弥陀さまがお見捨てになる
はずがないではないですか。
死に様は人それぞれ。
それよりも、どうか「今お念仏を」称えましょう。