2020年10月7日水曜日

浄土宗のおつとめ⑦(四奉請〈しぶじょう〉その二)

お香を焚いて(香偈〈こうげ〉)、仏教徒として

 

三宝(さんぼう)への帰依(きえ)を表明して、

 

いよいよ仏さま、菩薩さまをお迎えします。

 

「どうせ誰も見てくれていない」

 

「どうせ誰も聞いてくれていない」

 

と思うといい加減になってしまいます。

 

この「日常勤行式(にちじょうごんぎょうしき)」は


「ここに仏さまをお迎えして、ここに仏さまや菩薩さまがいらっしゃる、

 

この場所でつとめる」という思いがことのほか大切です。

 

これはすべての行や作法、あらゆる法要に

 

共通することです。

 

この場所に「十方の仏さま方」「お釈迦さま」

 

「阿弥陀さま」「観音菩薩(かんのんぼさつ)」


「勢至菩薩(せいしぼさつ)」


「諸々(もろもろ)の大菩薩(だいぼさつ)」をお招きするのです。

 

「諸々(もろもろ)の大菩薩(だいぼさつ)」の中には


先に極楽へ往生されたあなたの大切な方もおられます。

 

このように心を向けることができたならば、

 

「おつとめ」が楽しみになります。

10月前半のことば

10月前半のことば 「我が心 鏡にうつるものならば          さぞや姿の 醜くかるらん」   社会人は人前に出るとき、まず身だしなみを整えます。髪を撫で、靴を磨き、服の皺を直す。それは相手に不快感を与えぬための礼儀であり、社会という舞台に上がるための衣装でもあります。しか...