2020年10月19日月曜日

四誓偈(しせいげ)⑥

(本文) 

 神力演大光(じんりきえんだいこう) 

 普照無際土(ふしょうむさいど) 

 消除三垢冥(しょうじょさんくみょう) 

 広済衆厄難(こうさいしゅやくなん) 

 
(書き下し)

 神力大光を演べ あまねく無際の土を照らし  

三垢のやみを消除して 広く諸々の厄難をすくい 

 

(現代語訳) 

仏は計り知れない力で大いなる光を放ち、 

 すべての土地をくまなく照らし、 

 三つの煩悩の闇を消し去って、 

 多くの厄難に苦しみ人々をお救いになります。 



 ここからは「法蔵菩薩(ほうぞうぼさつ)」が 

 「世自在王仏(せじざいおうぶつ)」のような 

 素晴らしい仏になりたい!と、 その仏を讃えるくだりです。  

「神力(じんりき)」というのは、

仏が人々を救う 大いなる力で、それは「光」として表現されます。 

その「救いの光」はあらゆるところを隅々まで 照らしてくださっています。

 そして仏は、私たちの欲ばりの心、怒りの心、 真理がわからない愚かな心、  

これらの自分を苦しめる煩悩を消し去ってくださいます。 

 そのことによって、 煩悩によって行われるはずであった、 

 悪い行いを防ぎ、 報いとして受けるはずであった、  

様々な厄難をも消し去ってくださるのです。 

 「そんな力が具わる仏になりたい」

と 法蔵菩薩(ほうぞうぼさつ)は 

 世自在王仏(せじざいおうぶつ)に憧れて 讃えるのです。

四誓偈(しせいげ)⑩

(本文)   供養一切仏(くよういっさいぶつ)   具足衆徳本(ぐそくしゅくどく)  願慧悉成満(がんねしつじょうまん)  得為三界雄(とくいさんがいおう)   如仏無礙智(にょぶつむげち)    通達靡不照(つうだつみふしょう)   (書き下し)  一切の仏を供養し 諸々の徳本...