2020年10月18日日曜日

四誓偈(しせいげ)⑤

(本文)

 

離欲深正念(りよくじんしょうねん)

 

浄慧修梵行(じょうえしゅぼんぎょう)

 

志求無上道(しぐむじょうどう)

 

為諸天人師(いしょてんにんし)

 

 

 

 

 

(書き下し)

 

離欲と深正念と 浄慧との修梵行をもって 

 

無上道を志求して 諸々の天人師とならん

 

 

 

 

 

(現代語訳)

 

六波羅蜜の行をして、「覚りの道」を求めて

 

多くの人々のために、仏となりたいと願います。

 

 

 

「仏になるための修行をする者」を

 

「菩薩(ぼさつ)」といいます。

 

その「菩薩(ぼさつ)」がする修行は

 

「布施(ふせ)」「持戒(じかい)」「忍辱(にんにく)」

 

「精進(しょうじん)」「禅定(ぜんじょう)」

 

「智慧(ちえ)」の六つあります。

 

これを「六波羅蜜(ろくはらみつ)」といいます。

 

「布施(ふせ)」は自らの欲望を断つために

 

自分の物を他者に施します。

 

この「布施(ふせ)」に「財施(ざいせ)」と

 

「法施(ほうせ)」の二種あることは先に書きました。

 

URL

 

「持戒(じかい)」は仏教徒としての「良き習慣」である

 

「戒(かい)」に従って生活することです。

 

「忍辱(にんにく)」は、

 

「あらゆる苦しみを耐え忍ぶこと」です。

 

「精進(しょうじん)」は「仏道修行に邁進すること」です。

 

「禅定(ぜんじょう)」は「

 

智慧を得るために精神を集中させること」です。

 

「智慧(ちえ)」は「仏となる覚りの智慧を得ること」です。

 

この内の「布施(ふせ)」「持戒(じかい)」

 

「忍辱(にんにく)」の三つが

 

「四誓偈(しせいげ)」本文の「離欲(りよく)」です。

 

「禅定(ぜんじょう)」が

 

本文の「深正念(じんしょうねん)」に相当します。

 

そして「智慧(ちえ)」が本文の

 

「浄慧(じょうえ)」に当たります。

 

これらを「精進(しょうじん)」して

 

修行することを「修梵行(しゅぼんぎょう)」といいます。

 

さて、仏さまには十の敬称があり、

 

それを「十号(じゅうごう)」といいます。

 

その内の九番目が「天人師(てんにんし)」で、

 

「天の神々と人々の師たる存在」という意味です。

 

ここまでが、「法蔵菩薩の誓い」です。

四誓偈(しせいげ)⑩

(本文)   供養一切仏(くよういっさいぶつ)   具足衆徳本(ぐそくしゅくどく)  願慧悉成満(がんねしつじょうまん)  得為三界雄(とくいさんがいおう)   如仏無礙智(にょぶつむげち)    通達靡不照(つうだつみふしょう)   (書き下し)  一切の仏を供養し 諸々の徳本...