浄土宗は「南無阿弥陀仏」と称えることを旨とする宗派です。
だからといって「100円やるから称えてごらん」
と言われて称えたらいいのか?というと、
そんなはずはありません。
「どういう心持ちで念仏をとなえればよいのか?」
ということが大切です。
その心持ちのことを「安心(あんじん)」と申します。
また安心(あんじん)は念仏信者の
「心の据えどころ」だと言われます。
心を「安置」するのです。
仮置きすることを「安置」とはいいません。
「しっかりとこの場所に」固定する。
滅多なことでは動かさない。
それが「安置」です。
「安心(あんじん)」とは心の置き所。
心を安置する所です。
「あんしん」ではありません。
「あんしん」は心が安らぐこと。
「安心(あんじん)」は「心を安置する」こと。
「あんしん」と安心(あんじん)では随分意味が違うのです。