五種正行(ごしゅしょうぎょう)の
三つ目が「礼拝正行(らいはいしょうぎょう)」です。
礼拝(らいはい)を
キリスト教では「れいはい」と読みます。
仏教では「らいはい」と読み慣わせています。
阿弥陀さまに「体で敬いを表すこと」を
礼拝(らいはい)といいます。
合掌して頭を下げるのも礼拝(らいはい)です。
最上級の礼拝(らいはい)は、
立ち上がって阿弥陀さまを拝み、
地面にひれ伏して両手を広げます。
「五体投地(ごたいとうち)接足作礼(せっそくさらい)」
といいます。
両手を広げるのは、両掌の上に
阿弥陀さまの、おみ足をいただくためです。
両掌の上へ「阿弥陀さまに乗っていただく」のです。
自分の頭より上にその「おみ足」をいただくことによって、
敬いの心を表すのです。
今でもインドでは敬いを表す際に、相手の足を触ります。
足は地面を踏みますから、最も汚れるところです。
対して手は食事をするところです。
特にインドでは直接手で食べますから、
手は一番綺麗にしておくべきところです。
自分が一番綺麗にしておきたい手で、
相手の一番汚れた足を触るということは、
相手の全人格を受け入れ、敬うということなのです。